2020年12月17日木曜日

リズム

子供が生まれると、夫婦は子供中心になる。
最たるものが睡眠で、朝に子供が起きると、親も起きなくてはならない。

朝はまず子供が起きる。
起きると泣いてわめく。
部屋が暗いのが嫌のようだ。
こっちも起きる。
朝は抱っこから始まる。それから食事の用意をする。
毎日がこのリズム。
独身時代の休日のようにだらだら寝るなんてことはありえない。
無理やり起こされる。
食事の後は散歩、その後昼寝、起きたらおにぎりを食べてまた散歩と食材の買い物、帰って夕食の後に風呂。
子供を寝かしつけて、数時間の自由時間がくるが、翌朝、子供にたたき起こされるので、夜更かしはできない。
できるだけ早く寝る。
毎日がこの繰り返し。

子供のリズムで親が生きることになる。
若返るような感じだが、実際には若くないので、疲労が蓄積されてゆく。

とはいえ、二度寝など許されないので、身体は必然的に引き締まる。
とくに後頭部が。
引き締まっていないと、深夜の夜泣きで1時間も抱っこできない。

上下型の自分は本当はもっと眠りたい。
しかし、今ではもう考えることをやめて子供のリズムに適応した。

子供の律動は自立している。
最初から子供は自立しているようだ。
自分の裡の何かに突き動かされている。
我を忘れている子供を観るのは幸せだ。
幸せに引き摺られて生きているのだから、親としては何も文句はない。