2019年1月19日土曜日

妊娠前から身体をつくる

妊娠してしまいますと、どうしてもお腹の子に集注するので、その時点では、もはや母の身体に集注できない。
その暇がない。
これは我々の実感です。
妊娠すると、その瞬間からもう完全にお腹の子が中心になります。

例えば、胸椎4番に問題があるとして、ここはお乳の出にも関係していますので、事前に調整しておきませんと、妊娠後の母の身体(もう、ガラッと変わります)で胸椎4番の調整をしようとしてもなかなか上手くいかないと思います。
一箇処位ならいいでしょうが、普通何箇処も連動していますから、事前に身体をつくっておかないと、出産の為の身体構えのようなものを構築するのは難しいのではないでしょうか。

操法をただ受動的に受けるだけでは駄目だと思います。
自分で自分の身体を見つめることが大事だと思います。
その為の技術体系や方法論が野口整体にはあります。

簡単ではないです。
地味で地道な作業ですが、やってみる価値はあると思います。

若い頃身体の弱かった妻は、15年以上様々な野口整体系の道場を渡り歩いてきたのですが、その経験があって妊娠でき、また現在までのところ経過も順調であると言っています。

整体を通した身体づくりは若い頃から行うのがよいと思いますが、あまり明瞭な実感や効果を伴うものでもないので、継続する人は稀だと思います。
それでも、なんとか我々の経験を交えて技術と知識を伝えていきたいのです。