2018年11月17日土曜日

ヒク

身体外で何かが生じその状況に対して、ヒク、という身体状態の時、観察していると、二つの対応の仕方がある。

一つ、幽体離脱の様に、身体の中心を体外に置き、氣をそこに移動させる仕方。
二つ、丹田を身体の中心として氣をそこに集める仕方。

一つ目の仕方は、身体に隙が生まれるので危険が大きい。しかし多くの現代人はこの仕方で状況に対処する傾向があるように観える。
イヤホンで音楽を聴いたり、スマートホンに夢中になっている身体状態はテクノロジーに拠りその身体状態を造型している。
テクノロジーに拠る、ということは意識的な身体統御を介さないわけで、より隙と危険が大きくなる。

二つ目の仕方が正解なのだろう。
しかし、これも現代人には難しい。なぜなら科学的医学的解剖学的には丹田など、存在しないからだ。

「ヒクワー」と言って、氣がヒク、どんどんヒク、するとそしてそこで、どこに達するか。
氣がヒク先、とは何処だろう。インターネットの中だろうか。
状況が変わった時、氣が戻るべき身体は存在しているのだろうか。
そして身体の何処に氣は収まるか。