今はまだ素手で食べる。
少しだけフォークを使えるようになってきた。
実は口と手の連携は難しい。
手は手、口は口で別個に動かしてしまう。
口と手が連携したときに、顔に食欲の意識が生じて、連携の結果に満足感が感じられるようだ。
食欲に方向性が生じる、というのだろうか。
手が方向を指す。
左右二方向で、その左右二方向には常に順序がある。
左右の序列は食べる時に確立されるのだろうか。
親が子供左右どちらに座ってどちらの手で食べさせるのか、は意外に重要。
手と口が生きるために最も重要で、その次に顔がくるが、顔は様々な要素の集積となる象面なのだろう。
脳と顔は別のものだ。
情報が集積する処として、同じくらい重要だが、情報はそれぞれ別の仕方で保存さ引き出されるようだ。
意外、という程でもないけど、食べている瞬間には足は関与しない。
洋の東西かかわらず、正座でも胡坐でも、椅子に座るのでも、食事時には足が消えていたほうが礼儀に適っているようだ。
子供を観ていると、基本的なことの発見が凄く多い。