子供が紙で遊ぶ。
折ったり、潰したり、舐めたり、噛んだり。
観ていると、生まれてから始めて加工する材料が紙のようだ。
布は、赤ちゃんには加工できない。
赤ちゃんは、紙にはすごく執着する。掴んで離さない。
形が変形する様を楽しんでいる。
舐めると変色するが、色目の違いはまだ識別できないようだ。
紙が高価だった時代は何を変形させていたか。
きっと植物と虫だろう。
秋なので、せめて枯葉で遊ばせたいが、こういうことは妻が嫌がる。
妻の観察によると、赤ちゃんは遊びの中で学ぶ、とのこと。
大人は理由をつけて学ぶが、赤ちゃんの学びには理由がなく
、遊びたいから遊んでいて、後付で何かを学んでいる。
不可逆に変形していって、そして同時にリセットできる新素材があったら、赤ちゃんはそこから何を学ぶのか。
高価でも、おもちゃとして試してみる価値はあると思う。