入浴に関しては野口晴哉先生の『育児の本』に於ける「赤ちゃんの入浴」という章にて入浴法の解説があります。
また、堅田浩敬先生の『整体操法講座記録 育児編』に於いても詳細な記述があります。
私は事前にこれらを読んでいたので、意気込んでいました。
赤ちゃんのエネルギーはすべて入浴で分散させてみせるぞ、と。
実際に行ってみますと、整体的な入浴など、ほぼ不可能です。夫婦二人では。
「入浴は体を洗うのが目的ではなく赤ん坊の運動が主目的である」とありますが、泣きじゃくるうんこまみれの赤ちゃんは、溺れさせずに入浴させて汚れを落とすことで精一杯です。
指し湯をして温度を変化させながらの入浴も、できなくはないですが、厳密に温度を測りながらなど、到底出来ません。
現今の核家族での新生児の育児の忙しさと疲労は尋常ではない。
私ども夫婦は一日24時間、赤ちゃんに付きっ切りですが、それでもたいへんです。
旦那さんが、サラリーマンなどしていて、日中は一人で子守している奥様などは、氣が狂うと思います。
そういった現実が、今回の出産と育児で実地に経験できたことはたいへんにありがたいことです。
ともかく、入浴に関しては野口先生と違い、女中さんやお弟子さんがいない我々には、厳密な入浴は不可能と判断し、ひたすらうんこを洗い落とす日々です。
それでも、ぬるいところから、じょじょに熱くしていって、引き締めたところで、5分以内に出す、などは行っています。
夫婦二人だけの育児である場合、それで十分だと思います。