妻の友人夫妻を操法させて頂いた。
奥さんが妻の友人で、その旦那さんが韓国人。
90年代に留学のため来日して、それ以降日本に住んでいる。
操法の以前に、韓国人の身体に興味があった。日本人と違った印象を受けるのかな、と。
事前に師匠に聞くと、操法の上で「スペイン人とかヨーロッパ人もおんなじ人間だから反応は一緒」とのことだったが「外国語の中に居るからストレスで頭が疲れてる」とのこと。
その旦那さんに着手すると、意外にも凄く繊細な感受性をされていてびっくりした。
断定はしないけど、捩れ型というよりは前後型の雰囲気の方だったからか。
それにしてもやはり偏見は良くないなと思った。
着手して相手の身体を感じてみないと、何もわからないままに人生は過ぎていく。
操法を終えて食事をしながら韓国の話を聞いたが驚きの連続だった。
子供の頃、犬の肉を普通に食べてたけど、ある日父が犬を連れて帰って飼い犬を買ってきてくれたと思って「わーい」と喜んでいたら、次の日にその犬が鍋になって出てきた、とか。
犬は裏山で父が殺すんだけど、近所の人も一緒に行って(食べきれないからおすそ分けする)、殴って殺す(絞め殺すと肉が硬くなるから)そして、焚き火で毛を焼いて袋に詰めて帰ってくる。
肝臓は生で食べるから、父の口が血で赤く染まっていて「ドラキュラだ」と思ったとか。
その犬肉を捌く母を怖くて正面から見れなかったとか。
近所のおじさんは猫も殺して食べていたとか。さすがに猫は祟るという観念があるみたいで年寄り以外は食べないとのこと。薬のような感覚で食べていたみたい。猫はさすがに驚いた、と言っていた。
父はネズミも素手で捕まえて殺していた(ネズミは食べない)。
周りの家も皆、犬肉は夏の暑気払いの感覚で食べていた(日本の鰻のような感じで)。
中学生くらいになると、なんとなく自然に「これはおかしい」と感じ出したとのこと。
現在はとくに若い女性が犬食を嫌がるから、男性も女性に合わせるので食べる人はあまりいないと。
でも未だに、路地裏の店に行くと食べられる。ただ表の看板とかには犬鍋のことは書いてないよ。
これが、現在50代前半のソウル生まれの日本に留学できるくらいの社会階層に居た方の思い出だから、田舎の方はもっとすごかったんだろうな、と思った。
まして、北朝鮮は・・・。
また親戚が朝鮮人参を栽培していたのもあって、家にたくさん朝鮮人参があり、子供の頃食べまくっていたと、そして食べると身体が熱くなってくると。
それで自分の唇は赤いんだ、と言っていた。
確かにすごく血色が良い。
声が大きく、話術も巧みで笑いっぱなしでした。
すごく親切な方で、食事後は、「イルミ(ネーション)見に行こう」とわざわざ川崎からお台場まで新車でドライブをしました。
最新の外車の機能もまた凄かった。
新車はすごく快適で、眠ってしまいそうでした。
お台場で、興味しんしんの私は、徴兵された時の軍隊の話を聞いたわけですが、「楽しかったね」とのこと。
「えー!?」と言うと、「今から思い返せばですけど」。
日曜日休みなんだけど、休みの日も自由にできない、お前ら自由にしていいというわけにいかないから、スポーツする。皆若いから疲れさせるほうがよい、でないと、彼女から手紙が来ないとか色々考えておかしくなるやつがいるから。
それで40人くらいでボール3つで一つのコートでサッカーやる。もう無茶苦茶だよ。と言って笑った。
2年半の兵役中、一年に7日だけ休みがあって家に帰れる。だから結構楽だったよ。
今の若い人の方がたいへんだよ、スマホももっていけないから、機密情報とか流出しちゃうからね。
いかにも、という感じではないけど、どこか3種っぽいなと感じていて、感性が柔らかくて大らかだった。
本当に良い人で、お台場で記念撮影して、ぶらぶらしてからまた車でお台場から川崎に送って頂いた。
私は政治問題にもそれなりに関心があり、日韓の政策にも色々と思うことはあるが、整体を志すものとして、自分の手で直接感じたことを優先して自分の思考を組み立てたいものだと思う。
この日は本当に多くのことを学んだ日だった。