流れで合掌行氣の訓練、というか実験。
私の他、おばさまがお二人。整体に関しては素人のかたがた。
正座で合掌行氣をしている人の胸椎12番の2側を後ろから押さえ、師匠が氣を通す。
「掌が大きくなるでしょ?」と、また「こうすると口が大きくなる」とも。
お二人は手のひらが大きくなるのはわかったけど、口はわからないと。
私の順番が来て、氣を通してもらうと、「おかしいなあ、つながらない」「うーん」などとおっしゃる。
何度も手の角度を変える。私も一生懸命合掌、手のひらに氣を集めるが、大きくならない。
「口はすこしわかるでしょ?」と、たしかに中の奥が少し大きくなる。
少しがっかりしたが、一連が終了し、礼をした後、また首をかしげながら私の元にやってきて、もう一度試す。
「ああ、上に伸びるんだあ」と、そう言われる前に、合掌してる手のひらの上にぼうぼうとロウソクの炎のように氣がたちのぼるのを私も感じていた。
私はこの感覚が氣なんだと、はじめてはっきり認識した。
師匠に聞くと、統御が必要で、この合掌行氣においては自分自身を包み込むような自分が自身の手のひらの中に納まるような氣がよいとのこと。
それにしても何故胸椎12番なのだろう?
この骨に関しては野口先生も多くを語っていない。師匠は「研究中」とおっしゃっていたが、私にとってもこの骨は今後の課題であろう。
現在は古い資料を掘り起こしている最中なので、なにか発見があったらここに書いていきたいと思う。