2022年1月6日木曜日

いやだとだめ

最近の息子は「いやだ!」「だめ!」ばかり。
2才になると「いやいや期」というものがやって来ると言われている。
この頃から徐々に自我の輪郭がはっきりしてくるようだ。

自分の裡からの欲求と外からの言葉とを、この年頃で身体の奥底で緊密に結び付けるべきと感じる。この靭帯が緩いと身体と言葉の濃度が均等にならないので、子供の目から見た将来の目測が危険なものになる。

この子供の欲求(大人から観るとほとんど合理性などなく理不尽な)はなるべく否定しないでおきたい。
それにしても、この年頃はいたずらも増えてこちらの体力を延々と削られる。
現在の息子はどうしても世界を部分的に否定したいようだ。

2才8ヵ月を過ぎたくらいからか、頻繁に否定辞を使うようになった。
「~じゃない!」とよく使う。
面白いのは「だめ、じゃない!」とか、否定の否定。
こちらの否定辞の行使はまた別の欲求のようだ。
言葉を一つ接続するだけで、意味が反転する面白さを知るのだろう。
その辺はほどほどにして欲しい。