息子が痛いとよく言うようになった。
仮病の始まり。
痛くも無いのにいたいと言う。
あからさまに。
人間は仮病を使って、人の氣を引く。
この種の野口先生の洞察を以前は「凄い」と思っていたが、育児をするようになって、この見方は当たり前のことだ、と認識を改めた。
幼児はほんとうにあからさまに仮病で人の氣を引こうとする。
しかしまた、何かを手伝おうとする私の足を両手で押して、自分でやる、という意志も同時に見せる。
向こうへ行け、という動作もよくするようになった。
仮病と自立は同時に芽生えた。
1才10ヵ月。