息子1歳においての音楽の趣味。
竹村延和の『子供と魔法』が好きで、何度か聴かせていたが、これが反応が良くない。
子供は好きではないのだね、こういった作品は。
どうも細かい音の変化が聴き分けられないようだ。
コルトレーンを聴きながらご飯を食べさせていると(私がずっとメロディーとコードの動きに集注しながら、食べさせていたというのもあるのでしょうが)あるポイントで呻きだす。
うるさくて嫌なようだ。視覚でも何かを目で追うとき、動きが速いと眼球の動きがついていかない。
本人には消えているように見えるみたいだ。
音も同じなのだろう。
耳が音についていっていないようだ。
速度が速いと認識できない。
スタン・ゲッツならいいかと思い、CDを替えて音楽を流すと(また私が音楽に集注しだすわけですが)、始めはいいのですが、途中で飽きだす。
クラシックは概ね聴き流せます。
マイケル・ジャクソンは結構楽しんで聴けるようです。
ジャクソン5も聴けます。
初期の松田聖子は眠る時に何時もかけています。
子守唄です。
ようするに、モータウン?
ソウルミュージックは違和感なく聴けるようです。
再生芸術としては、所謂大衆音楽における音域と感情の配置が聴きやすいのでしょう。
聴きやすく作ってるからね。
聴きやすいものは聴きやすいのだね、やっぱり。
それから、大のお気に入りが、やっぱり童謡!
反応が全然違う。
とくに山野さと子さんという方の歌声が好きみたいだ。
私も一緒になって童謡を聴くのですが、これが面白い。
発見がたくさんある。
とくに詩が面白い。
へぇー、と思うようなことを歌っている。
童謡や唱歌はドラッグが関与していないところもよいのだと思う。
サウンドが独りよがりにならずに丁寧な印象。
媚びているわけでなく、ひたすら丁寧に作りこんでいる。
音数が少なくメリハリがあり、長調で聴きわけやすいところに音を置いている。
異常ではなく正常を基準としている。
というより、子供に向けて作品を作ると、その作品は正常になる、ということのようだ。