開眼時は美に捉われている。
閉眼時は死に捉われている。
耳と鼻はそもそもから死を内包している。
さらに鼻は息に捉われており、境界の確定と律動の強弱が意識を構成する。
口において快不快の時間の先に死が待ち受けている。
赤子を取り上げるのは手による。
死の際で集注するのは息だろう。
産まれるのは喉からで、その泣き声は親の耳へ貫入する。
耳は塞げない。
手であやす。
整体の根本がここにある。
目と耳と鼻は開いている。
口は閉ざされていて、手で触れている。
岡島瑞徳先生の初等講座の講義録を参照させていただきながら、稽古会を行います。私が所有しているもので最も古い講義録である平成12年のものから始めます。この講座は全18回。1年半にわたり整体に於ける基礎的な考え方、処や型などについて講義なさっております。
第十一回の講義の主題は「中毒操法」になります。